平成21年 1月24日 13:00〜15:00 中野ザ・ポケット

久々になるかな〜。☆アポロのダンディズム?出口さんが客演されました
JAPLINの「Kitchen=ハル」を見て参りましたん!

なんとこのJAPLINの主催者が、かつて☆アポロに客演でいらしたあの
大仁田寛さん。その舞台では、☆アポロ初出演にもかかわらず全ての観客の目を
奪い、そして大爆笑をもたらしてくれた伝説の役者さん。
(このときの模様は、 http://drapapa.55street.net/saori-apollo200404.htm

出口さんの客演、そして久々に大仁田さんも見れるとあって中野ザ・ポケットに
行ってまいりました。

舞台のほうは、時代の波に飲まれ近い将来水の底に沈んでしまう町にある
キッチンハルという食堂。その店の店主、従業員、町の人間、そして新しい街づくりを目指す人間、再起を図るスターとマネージャ、そして河童・・・・
町の未来はほぼ見えているのだが、必死で守り抜こうとする者、新しい時代を切り開こうとする者、それらをネタに成り上がろうとする者、そして河童。皆が自らの思いを自らの立場で主張し時代と絡んでいく。しかし、その中で裏切りやエゴなどによって重いとは違う方向へ向かってしまう。。。

題材は良いな〜と思ったし、台所用品を使ったダンスはめっちゃ素敵だった。
あんな狭い場所でのダンスでも結構どころか相当魅せるな〜って再認識させてくれました。

そして絶品だったのはやはり大仁田さん。☆アポロ舞台の面白いテイストではなく
クライマックスでの魂の叫び。新しい街づくりに頑固反対し続ける長老に対して
「いつまで続けているんだ、誰が長引かせているんだよ!若い者にちゃんと目を向けてくれ!みんな出て行けだ?どっちがふざけてるんだよ!辛いのはわかるけど思い出を捨ててくれって行ってるんだよ!」と一括する。
その独特のしわがれ声なんだけど、どすが効いて劇場にピンと緊張の糸が張られた感じだった。 みんな聞き入ってたもん。
それに年配の役者さんだけでのシーンは重厚でよく内容がわかった。

ただ、最初のダンスを含んだ前半戦で役者紹介を含めたやり取りがあるんだけど
それががちゃがちゃして良くわからない。若手の台詞回しなのか、それともテンポなのか。何が悪いかは良くわからないんだけど、なんかやってるな〜って感じで
見ていられなかった。
河童さんもはじめは面白い発想だなとは思ったんだけど、それほど物語の中で意味を持ったとも思えないし(水の底に沈むからってことだとは思うんだけど)。
もうちょっと若手に頑張って欲しかった。
それと、後ろの席の女性がさくらの様にわけのわからないところで笑いを繰り返しそれも閉口したところだった。

最後に出口さん。
新しい町作りを推進するために手段を選ばない政治家の役。
実直な役回りが得意な出口さんにぴったりではあったんだけど、悪巧みが発覚した後は悪代官がごとくもっと憎ったらしくなった方が良かったかな?
人のよさそうなところが前面に出てきちゃっていた様な気がしました



JAPLIN VOL.1           
    kitchen=ハル レポ

<あらすじ>
ダムに沈む予定の温泉街の中にあるレストランの厨房でのお話。
40年間ダムに反対していた街にダム賛成の波が押し寄せて来た。ダムに沈んで行
く町に住む人々に様々な問題が起こる中、その人々の心を救ったのは、人でも、
お金でもなく・・。町で働く若いシェフ達と年をとったシェフとの物語。生きる
とは何か。故郷とはなにか。ジャップリンが贈る第一弾。どうぞご期待下さい。

ルルルンオフィスHP より>

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