CAST

トキワ病院にて立てこもり事件発生
犯人は人質に拳銃を向け今にも撃ちそうな勢いで何かをまくし立てている。
滝沢、杉本両刑事が犯人確保の指令を受け拳銃を構える。
犯人との位置関係が悪いと判断した滝沢が逡巡する間に逆に犯人に
撃たれてしまう。
次の瞬間、杉本は犯人の肩口へ向け発砲。
しかし、弾丸は犯人の急所を貫き射殺してしまう。
「すぎもとー!」滝沢の絶叫は報道ヘリの爆音でかき消されてしまった・・・

1年後
芸能事務所オフィスアキ
百瀬圭一は、数十本のレギュラー番組、CMなどを持つスーパーアイドルだったが
時代に追われいまやレギュラーはゼロ。
いまや弟分で売り出した同じ事務所の本田昴にも抜かれ
完全に落ち目のアイドルになっている。
辣腕のマネージャーである社長はなんとかもう一花咲かせてやりたいと
東奔西走するが入ってくる仕事は社長のコネで入れてもらった警察の一日署長程度。
まだまだ自分はやれるそんな仕事やってられるかと全く乗り気でない。
翌年刑事映画の主演が決まっているためなんとかその役作りにでもと
躍起となる社長。
ところがそんな圭一にやる気を起こさせるきっかけが偶然にもやってくる
刃物を持った覆面男が暴れているのを警察が取り押さえようともみ合いに
なっている現場に偶然立ち会う。
逃げられはしたが勇敢にも立ち向かっていった刑事に
感銘を受けた圭一は一日署長に意欲をもつ。

警察の中でふきだまりとよばれている課がある。
ピーポ君製造工場の見学、冠婚葬祭用のし袋の準備、防災用保存食の点検など
どうでもいい仕事のオンパレード。
そんな課の中に滝沢はくすぶっていた。
その課の課長里山が一枚の紙切れをもって登場する
刑事課への栄転。課のメンバーを見下しているこの課長は
以前から念願を勝ち取りうきうきで課を後にする。
後任にやってきたのが女刑事飯島。
彼女もまたさまざまな過去を背負い、流れ流れてこの課に着任した。
運命の糸に導かれるように・・・。

そんなふきだまり課に圭一郎と社長がやってくる。圭一郎の肩には”一日警察署長”のたすきが。
圭一郎はやる気満々。それもそのはずあの格闘の主こそ滝沢刑事その人だったからである。
お願いします!、お断りします。一日署長の相手をしてください、課長命令です。
そんなやりとりをしている最中に緊急連絡が入る。
文京区で発砲事件発生。被害者は大手建設会社社長ワタヌキヨシカツさん。犯人は逃走中。
弾丸は頚椎をかすめ重症も命には別状無し。
ワタヌキヨシカツ?去年の立てこもり事件の病院関係者のひとりだ!本庄刑事が叫んだ。

つづきます!
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